查看原文
其他

【流行】日本の変わったサービス「おっさんレンタル」 若者をターゲットに

2017-01-10 人民網日本語版 人民网日文版



「こちらでは自分はイカしてると思っているおっさんをレンタルできます。値段は1時間で1000円です。おしゃべりから雑用まで、おっさんはあなたの要求に応えてくれます。私たちは決してお客様の利益を損なわず、不満に感じさせるようなことはありません」と掲載されている日本の「おっさんレンタル」サイトの文面は、やや自嘲気味でもあり、見た人は思わず興味を掻き立てられる。新華社が伝えた。

 

「おっさんレンタル」のサイトを開くと、それぞれの年齢や趣味が書かれたおっさんの写真が出てくる。顧客たちはこれらの情報をもとに好きなおっさんを選んで、「買い物かご」に入れて購入し、おっさんの時間をレンタルする。

 

おっさんレンタルとは日本で近年登場したサービスで主に若者をターゲットとしている。2012年にファッションプロデューサーの西本貴信さんが「おっさんレンタル」のサイトを立ち上げた。そして彼自身も「日本のおっさん」だ。

 

当初はレンタルできるおっさんは西本さんだけで、そのサービスは主に若者の日常の悩みを聞き、たまに自分の専門スキルを生かして顧客に合った服装を選ぶというものだった。

 

その豊富な人生経験とイカしたファッションセンスもあって、西本さんのおっさんレンタルサービスは若者の間で徐々に知名度を上げ、その規模も拡大していった。今では、「おっさんレンタル」のサイトではレンタルできるおっさんが約60人まで増え、しかも多くのおっさんが同サイトへの登録を申し込んでいる。

 

「隅田川の河童」というニックネームのおっさんの写真とその購入選択ページ。

 

日本の若者の目には、「おっさん」は決していい印象として映っていない。SNS上では、おっさんは説教好きで、ファッションをあまり気にしないといったようなおっさんを批判するコメントがあふれている。

 

武蔵大学社会学部助教の田中俊之氏は、「日本社会に最も受け入れられていないのが35歳から45歳までの中年男性だ。彼らは昭和(1926-89)における亭主関白の価値観の影響を受けているが、平成(1989-現在)においては仕事と家事を両立するという価値観のもとで生きていかなければならなくなった。これにより彼らは一つ上の世代に認められず、若者からも受けれらなくなってしまった」との見方を示した。

 

こういった社会的な背景もあり、おっさんたちの多くは若者とのコミュニケーションを望んでいる。実際、1時間1000円のおっさんレンタルは他のレンタルサービスの料金より遥かに安く、登録されているおっさんの中には経済的に裕福な人もいる。登録している多くのおっさんは金儲けのためではなく、心理的な欲求を満たすことを目的としているのだ。

 


「おっさんレンタル」の創始者である西本貴信さん。本職はファッションプロデューサー。

 

そして実際のところ、日本の若者、特に1987年から2004年に生まれた「ゆとり世代」はおっさんたちの助けを必要としている。

 

この世代の若者たちは日本の高度経済成長期末期に生まれ、教育面では日本の素養を上げるための教育改革を経験し、就職面では2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災というマイナスの影響を受けている。2010年、日本の大学卒業生の就職率は前年比で7.6%下がり、平均で7人に1人が就職難を理由に卒業時期を延期した。

 

このような不安定な社会背景で成長してきた「ゆとり世代」は将来に対して大きな不安を抱いている。そのため、彼らは人生経験豊富な年長者にアドバイスを求めたがるのだ。さらに、上下関係に厳しい日本社会では、若者が年長者と交流する機会は非常に少ないため、「おっさんレンタル」は若者のニーズを満たすのにぴったりなサービスとなっている。


おススメ

  


【分析】中国と日本のアニメ産業の現状は? チャンスと課題が存在

【調査】独身者の現状調査報告 「行き遅れ」が深刻な都市は?

春運ビッグデータ分析レポート発表、列車利用者の4割が高速鉄道を利用



本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。

您可能也对以下帖子感兴趣

文章有问题?点此查看未经处理的缓存